「また仕事をミスしてしまった…。もう自分が嫌になる…。」
「何度確認してもミスが減らないし、また上司に怒られる…。」
仕事をしているとミスはつきものですが、そうは言ってもミスが続くと自己嫌悪に陥りますよね。
また、職場の同僚や後輩と毎日仕事をしていて、相手の仕事のミスが多いと気になりますし、場合によっては、会社の損害につながる場合もあるかもしれません。
僕が教育係をしていた時は、新人に仕事を教える時に「メモを取るようにしてくださいね」と伝えてから教えていましたが、ただメモを取っただけではミスは減りませんし覚えませんでした。
真面目な人でも、不真面目な人でも、一見仕事が出来そうな人でも、そうでない人もミスはみんなします。
問題は一度ミスした時の反応や行動だったりします。
どのような人がミスが多くなるのか、また改善するポイントをご紹介していきたいと思います。
仕事のミスが多い人によく見られる特徴とは!?
僕が仕事で教育係をしていた時、何人か教えた中に大変真面目な新人さんがいました。
真面目なので、言われなくてもメモ帳とペンを机に置いて覚える気満々で教わろうとしてくれるので、僕も一生懸命教えようと思い教えていました。
でも、やはりミスが多いのです。
一度教えてやってみて、一度ミスしても怒ったりはもちろんしませんが、何度となく同じミスをしてしまうのです。
ある日、取っているメモを見せてもらいました。
何が書いているのかさっぱり僕には分かりませんでしたが、問題は書いている本人も見返してみたら分からなかったのです。
それからは定期的に書いたメモを清書してもらい、見せてもらっていました。
本人も余裕がなく、文字通り「忙殺」されている状態だったのだろうと思います。
一般的にはどんな人がミスが多くなりがちなのでしょうか?
・メモを取らない
・メモを取っても、取り方が悪い
・ミスをした後に対策しない
・指示を最後まで聞かない
・反省しない
・慣れていない
・疲れている
・机の中が汚い
などなど・・・
仕事のミスが多い原因は!?どんな場合に多くなる!?
一度ミスが起こった時、あなたならどうするでしょうか?
僕なら素直に謝罪し、なぜミスをしたのか考えてみます。
ただ忘れていたという理由ならメモを取ることを徹底します。
僕はなんでもメモを取るのがクセになり、日常生活でも何かあればメモを取る「メモ魔」となってしまいました。
会社によってはマニュアルが存在して、それを見返せばいいのかもしれませんが、僕が教育係のときは「自分マニュアル」を作成するように教えていました。
自分でメモを取りながら仕事をし、清書することで頭の中を整理し、それを自分専用のマニュアルにするのです。
僕も新人のときに自分マニュアルを作成し、退社することになったときは、それがそのまま引き継ぎノートとして置いていくことになりました。
いずれにしても、メモを取ることは仕事の基本だと思います。
また、指示を最後まで聞かない人がいます。わかったつもりで早合点してしまう場合はミスも増えますし、何より指示してくれた人に対して失礼な態度になってしまいます。
落ち着いた態度で仕事に向かうだけでミスが減る人もいるだろうと思います。
落ち着きのない人や適当な人は、おそらくそうでない人よりもミスは増えるでしょう。
真摯な気持ちで仕事に向かうという心がけが必要です。
それから、急いで仕事をこなして全体的に大雑把な処理になりミスを引き起こす場合もあります。
事務仕事の場合は特に分かりやすいですが、書類の作成の仕方や伝票の綴り方一つ見ても、その人の仕事への取り組み方が手に取るようにわかるものです。
一つ一つの仕事が丁寧であり迅速であるのが理想です。
また、単純に疲れていたり、何か事情により注意散漫ということもあるかもしれません。
そんなときは、きちんと休息をとって気持ちを入れ替えて仕事に取り組んでほしいですね。
仕事のミスが多い人の対処法は!?どう付き合っていけばいい!?
仕事のミスが多い人へのアドバイスとして「自分マニュアル」の話を前述しましたが、他にも有名な言葉で「ほうれんそう」がありますよね。
ほう→報告、れん→連絡、そう→相談 ですが、これは仕事をする上で不可欠な3項目です。
上下関係がある組織では当然ですが、同じ部署の同僚が相手でも「ほうれんそう」が出来なければ、仕事が成り立たなくなります。
そして、相談することは、中でも人間関係の構築に必要で特に上司との関係がうまくいかないような人であれば、何かあったときに早めに相談をするというのは処世術としても重要なポイントになるはずです。
そして、新人ではなく仕事に慣れているからこそのミスもあります。
僕もよく上司に「慣れてきた頃に気をつけてね」と言われ、案の定ミスしたことがありました。
ミスによっては大変な損害になる部署だったため、何重にも確認されて物事が決定していくのですが、なぜかその時は上司の目もすり抜けてしまいました。
もちろん始末書を書くことになりましたが、具体的にどうしたらミスは無くなるのか始末書に書くため真剣に考えなければなりません。
結局はチェック機能を一つ増やすことになりましたが、一度大きなミスがあると同じミスは繰り返すことはありませんでした。
しかしながら、ミスが発見された時のあの気持ちは二度と味わいたくないものです。
当時の職場の上司は、確かに怒りましたが「部下のミスは上司がフォローする」という心意気のある人でした。
先方に謝りに行ってくれたこともあります。
同性の上司でしたが、頼りになる存在でしたので、今でも手本になる存在として尊敬しています。
まとめ
ミスするのはもちろん本人の責任ではありますが、同僚や上司との信頼関係が基盤になりミスが減るところもあるのではないでしょうか。
職場の環境が悪ければ、仕事は関係のないところで余計な気を使いミスが発生してしまいます。
余裕のまだない新人相手の場合も、ミスをしそうなときにはさりげなく導いてあげるなど、ミスをした人をただ責めるのではなく、うまくフォローしてあげるのも上司や先輩の資質です。
また、昨今ではADHD(注意欠陥・多動性障害)の特徴を持つ方への認識が社会的に広まってきました。
大人になってから日々の困難により気づくという例もあり、その場合は周囲の理解というものが不可欠です。
心理社会的治療と呼ばれる環境調整や薬による治療が必要な場合もあります。
ミスをする人はもちろん、わざとするわけではありません。
周りにいる人が少し余裕を持って、見守ったりフォローすることで社内の雰囲気はギクシャクせずに良くなることでしょう。