職場で「仕事をしない人がいて困っている」というあなたに

今回の記事は、会社勤め20年の方に執筆をお願いして書いてもらいました。

とても役に立つないようなのでぜひ最後まで読んで下さいね!

 

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皆さんの周りに一人はいますよね、「仕事をしない人」と呼ばれる人が。

 

私は勤続年数20年、6社の企業を渡り歩いて、今は部下10人を束ねる役職についています。

残念な事に、どの職場でも「仕事をしない人」がいます。

 

仕事ができないくらいなら可愛いものです。

一生懸命に仕事に取り組んでくれていれば指導する人間だって、『コイツ阿呆だなー』くらいにしか思いません。

厄介なのは、ズル賢く仕事をしない人です。

まずは、私の周りにいた典型的な「仕事をしない人」を例にご紹介し、その後に対処方法を解説していきますね。

 

受付業務のAさん(推定30歳)

Aさんは、受付業務を行っている職場に新規採用されました。

最初は、仕事を覚えてもらうために指導者をつけました。

その甲斐あって、Aさんは仕事を一通り覚えて、職場の仲間とも助け合いながら仕事をするようになりました。

 

しかし、慣れていくうちに段々と仕事から逃げるようになったのです。

Aさんは、少し面倒だなと思うお客が来ると、「トイレに行ってきまぁす」と言ってその場からいなくなります。

 

「喉乾いちゃった」と言って、給湯室へ行く回数も増えました。

Aさんは、面倒な仕事からひたすら逃げる『おさぼりタイプ』でした。

パッと見た感じだけでは分Aさんがサボっているなんて分かりませんが、一緒に働く同僚はたまったものではありません。

「調子よくトイレに行くけど、わざとなの?」「天然っぽく振舞っているけど、計算でしょ?」とささやかれていました。

 

 

製造業事務のBさん(推定25歳)

Bさんは、大学新卒採用で入社してきました。

製造業という業種の為、男性社員が圧倒的に多い職場でした。

 

紅一点であるBさんは、何を勘違いしたのか仕事を覚えるよりも先に自分のデスクの女子力を上げ始めたのです。

何度仕事を教えても、同じ間違いを繰り返し、それを反省しない『勘違いタイプ』でした。

 

指導担当をしていた私の友人は、教えるよりも自分で仕事を行った方が早いことに気付きながらも、同じ注意を何度も繰り返していました。

 

喫煙室では「マジ勘弁して欲しい!女子力の使い方、間違ってるし!」という声を何度聞いたことでしょう。

「でも、部長はBには優しいから、俺が叱られるんだよ・・・」と嘆いていました。

 

 

仕事をしない人の特徴

2人の「仕事をしない人」を紹介しましたが、この他にも

 

・自分の仕事を人に押し付ける『ちゃっかり他人に甘えるタイプ』

・上司の前だけ仕事をしているフリをする『都合だけ良いタイプ』

・簡単な仕事なのに大変そうにする『頑張ってますアピールタイプ』

・自分にしかできない仕事を作り、それをゆっくりとこなす『仕事抱え込みタイプ』

 

など、様々な手で仕事をしない人がいます。いずれも本人だけが満足していて、周囲の人間にとっては迷惑です。

 

 

『今の自分が良ければ全てヨシ!』という自己中な考え方の持ち主は、「仕事をしない人」へと成長していくようです。

 

何かを自分からすすんで「やらせていただきます」という奉仕の心が欠損しているのでしょう。

それとは反対に「貰えるものは貰う」という考えから給料だけは貰ってしまうのです。

給料ドロボーですね。

 

私はこの様な人達は、きっと子供の頃からこういう特殊な性格だったのだと思います。

自分しか知らない秘密基地を作って遊んだり、「私、出来ない…」と言ってお友達に仕事を押しつけていたり、男子の前ではブリっこだったり。

 

現在の仕事をしない人を見ているとイラッとしますが、「昔からそうなのだな」と考えると、少し怒りがおさまってきませんか?

「残念な人」なのでしょう。

 

タイプ別の対処法

残念な人にも指導をするのが人間界の優しい所です。

動物界だったら、強制的に群れから追い出されていることでしょう。

 

さて、前置きが長くなりましたが、どのタイプにも絶対的なのが「指導者には同性を選ぶ」という事です。

同性には甘えが通用しませんから。

それでは次に、タイプ別に対処法をお教えしましょう。

 

 

○ 仕事から逃げるタイプ(『おさぼりタイプ』『ちゃっかり他人に甘えるタイプ』

→ 仕事をしなくてはならないという檻から逃がさないよう首根っこをキュッとしましょう。

具体的には、仕事のスケジュールを立てさせることと進捗管理をすることです。

指導者が「今、何の仕事をしているの?」や「仕事の進み具合はどうかな?」とお尻を叩けば、より効果的ですね。

 

 

○ 仕事をしているように演じるタイプ(『都合だけ良いタイプ』)

→ 「上司の等身大パネルを机の横においてあげれば?」と提案したことがあります。

しかし、私の上司は「パネルよりも本物の方が効果的だ!」と言って社内を巡回するようになりました。

社長が突然現れ、オフィスをぐるっと回り、帰っていく、これは絶大な効果がありました。社内の風通しも良くなります。

是非、社内会議で提案してみて下さい。

 

 

○ 大した仕事でないことをダラダラと続けるタイプ(『頑張ってますアピールタイプ』『仕事抱え込みタイプ』)

→ 頑張っているように見えて、実は大した成果が出ていない人には、タスク管理をしてあげましょう。

仕事を効率的に行わせるためにTODOリストを作り、PDCAサイクルを回せば良いのです。

Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Act(改善)を繰り返せば、嫌でも仕事が進んでいきます。

丁度、ハムスターが回し車の中を走るイメージですね。

回し車を回してしまえば、走るしかないでしょう。

 

 

仕事をやる気にさせる声掛け

仕事をしない人への対処法を身につければ、あとはアフターフォローです。

 

せっかく、仕事をするように追い込んでもそのままの状態にしてしまうと、本人も息苦しくなってしましますよね。

 

ここは、やはり褒めてあげましょう。

仕事と向き合うようになったことを精一杯褒めましょう!

「最近、お客様への対応が積極的でいい感じだね」や「仕事が正確になってきたね」など、同性から褒められるとお世辞ではなく素直に嬉しく感じます。

 

まとめると、仕事をしない人への対処法は、

 

同性の指導者が

仕事をしない人はそういう性格なのだと理解したうえで、

仕事をするように追い込みの言葉を掛けて

成果は褒めてあげる。

 

この流れが私の対処法です。

仕事をしない人が身の回りにいるとイライラしてしまいがちですが、

そういう性格なのだと割り切り、ズル賢さを封じる賢い戦略で攻めましょう。