会社の飲み会は、緊張や遠慮から思うように動けないので苦手だと思っている方も多いと思います。
しかし覚えて慣れてしまえば心配する必要もありません。
本やインターネトでも飲み会のマナーを勉強することも出来ますが、実戦で覚えるほうが一番いいです。
そこで会社の飲み会のマナーについてまとめました。
飲み会の上座・下座を知っておこう
まず初めに、飲み会の会場へは誰よりも早く到着しておくようにしましょう。
最低でも15分前には到着しておきましょう。
可能であれば幹事の方の手伝いもします。
会社の飲み会では会場に入った時から抑えておくべきマナーがあります。
事前に席が決められていない場合は必ず上司を上座に誘導しましょう。
上座とは出入口や通路から最も離れたとこ露の奥の席です。
座敷の場合は床の間に背を向けて座れる1番億の席が上座です。
これは昔からの考え方でドアから危険な人が入ってきても上司が襲われることのないようにと奥に座らせたことからきているようです。
さらに、下っ端は下座に座って危険な人が上司の所までたどり着かないように守る役割だったようです。
上司が自ら「通路側がいい」と申し出ない限りは、上座に座って頂くのがマナーです。間違っても自分が率先して一番奥に座ることはしないよう気を付けましょう。
乾杯やお酌のマナーを押さえておこう
【乾杯する時は】
飲み会で欠かせないのは乾杯です。
たいていの場合は乾杯の挨拶があり、その後に乾杯します。上司と個別に乾杯する場合は上司のグラスよりも少し下げた位置で乾杯します。
上司より高くあげると失礼になるので注意しましょう。
グラスは利き手で持ち、もう一方の手でグラスを添えるように持つのがマナーです。
同じ高さより1㎝下げるだけで十分なので心がけましょう。
また、上司など目上の人に関わらずお酌をしてもらう際はグラスを両手で持ちます。
注いでもらったら一口飲むのがマナーです。
「ありがとうございます。頂戴いたします」とお礼を述べてから飲みましょう。
全くアルコールが飲めない体質の場合は「申し訳ありません。
アルコールに弱い体質で…」と正直に辞退します。
常識のある上司であればジュースやウーロン茶などを注いでくれるはずです。
【上司のグラス状況を常に気にする】
上司のグラスが空になる少し手前で対応するのが社会人のルールです。
ビールを注ぐのか、別の飲み物を頼むのか必ず確認します。
ドリンクが運ばれてくるまでに時間がかかりそうなお店の場合は早めに注文しましょう。
【お酌の仕方】
基本的にはグラスやおちょこが3割ぐらいまで減ったら「お注ぎします」と声をかけてお酌します。
お酌する時は相手から見て下座の位置からお酒を注ぐのがベストです。
この時に「もう十分」と断られた場合には、「なにか他のものにされますか?」と聞きましょう。
人それぞれ好みやペースがあるので無理に勧めるのはよくありません。
〈ビール〉
まずボトルのラベルが天井を向くように利き手で持ち、
もう一方の手でボトルの口に近い部分に沿えると良いです。
泡が立たないようにゆっくりと少しづつ注ぐといいです。
また、注ぐときに瓶がグラスに触れて音を立てないようにしましょう。
〈日本酒〉
日本酒の場合は銚子の中ほどを持ち片手で注ぎます。
もう片方の手は添えるのはマナー違反です。八分目を目安に注ぎます。
【食事のタイミング】
食事に手を付けるタイミングは目の上の方が食べ始めたら、食べても良い合図です。
また、食事中に上司や先輩が話しかけてきたら、箸をおいて話を聞きましょう。
【サラダの取り分けや温度調節、追加注文などを徹底する】
お店によってはテーブルに料理が一皿で運ばれてきて、取り分けをする場合も多いです。
部下が全員分取り分けをするのがマナーです。
また、常にメニューを手の届くところに置いて置き、いつでも店員さんを呼べる状態にしておくと良いです。
お料理や飲み物が少なくなってきたら追加注文するなど周りに目を配り、気づいたらすぐ行動しましょう。
空いたお皿やグラスを片付けることも忘れずに。
また、冷暖房の効いている場所であれば、必ず「寒くないですか?暑くないですか?」と聞いて上司を気遣いましょう。
飲み会では周囲に気配りをすることも大切です。
二次会ではどう行動する?
【二次会では】
二次会はゆっくりくつろいで話せたり、カラオケで盛り上がれるお店の場合が多いと思います。
カラオケでは上司や周囲の人に勧めるのがマナーです。
お酒を飲む場合は一次会の時と同じように上司にお酒を勧めたり、オーダーを聞いたりと気を使って行動します。
【二次会に行かない選択肢もある】
二次会を断るのはマナー違反ではないですが、誘ってくれた方に悪い印象を与えないように気を使った断り方をする必要があります。
例えば、「一次会で飲み過ぎて寄ってしまったので帰ります」一次会が楽しくて飲み過ぎたと言えば回りも悪い気はしません。
「終電、バスがなくなるので」と言えば、上司も引き止めないと思いますし、最も断りやすい理由です。
【感謝の気持ちを伝えることも大切】
飲み会が終わった後に必ず忘れてはいけないのが上司への挨拶です。
上司に対して感謝の気持ちをしっかり伝えることができれば上司にも満足してもらえます。
「いつもありがとうございます」「御馳走様でした。とてもおいしかったです」と挨拶をしましょう。
翌日合った時も「昨日は貴重な時間をありがとうございました」などと再度お礼を言うことをおすすめします。
【帰るときは】
お店を出る時は上司よりも先に出てはいけません。
上司が席を立ったのを確認して最後に出ます。
この時座席に忘れ物はないか、落し物はないかなど
しっかりチェックしてから退出するようにしいましょう。
【飲み会の心得】
会社の飲み会の席で大切なことが二つあります。
それは「会社の飲み会は仕事と割り切る」「上司に楽しんでもらえるようにはどうするべきか考える」ことです。
この2つを心得ておくと安心です。
まとめ
僕も会社の飲み会が本当に苦痛でした。
会社の飲み会にはマナーがたくさんあって覚えるのは大変かもしれません。
しかし、職場での人間関係をよくしたり、意外な仕事の情報を知る事ができるメリットもあります。
立ち回り次第では上司や先輩にアピールできるチャンスにもつながります。
「こいつ気が利くじゃん」と思われる部下になりましょう!