引越しも終わり、新しい会社にも慣れて一息ついている、そこのあなた。
転出の届出は済んでいますか?
転出届は、他の市区町村から引っ越す場合に、役所に提出しなければいけない書類です。
会社勤めの場合は、厚生年金や健康保険の手続きは会社が行ってくれるため、ついつい後回しにしがちですが、転出届と転入届の提出をしないと、あなた自身も、あとで色々と面倒な事になってしまいます。
私も20代前半の時に、初めて手続きしに行った時はドキドキしたものですが、慣れてしまえば簡単な手続きです。
二度手間にならないように、転出届と転入届の手続き方法を確認しておきましょう。
※この記事はプロライターさんに代筆していただきました。
転出届の提出を忘れた場合に起こること
各役所が管理している住民基本台帳は、あなたが届出をして初めて更新されるものです。
転出届を提出しないと、あなたは今も前の住所に住んでいる事になっています。
そうすると、管轄している役所が違うので、あなたも様々な手続きが面倒になってしまいますし、役所でも混乱を招いてしまう場合があります。
・住民票の発行
・印鑑証明の登録
・運転免許証の住所変更
・車の購入
・新しい銀行口座の開設
・選挙の投票
・市民が利用できる公共サービス
提出していないだけで、上記の事ができなくなってしまうのです。
また、転出届の提出は法律上の義務となっています。
ごく稀なケースではありますが、もし、正当な理由がなく届出をしない場合は、5万円以下の過料に処されることがあります。
引越し前の市区町村で必ず「転出届」を提出し、「転出証明書」をもらっておきましょう。
転出証明書がないと、引越し先で転入届の手続きができませんので、先に転出届の提出を済ませておいて下さいね。
転出届や転入届はいつまでに出せばいい?
転入届に関しては、引越しをしてから14日以内に提出する必要があります。
転出届に関しては、引越し先の住所が分かってからでないと、受け付けてもらえない場合があります。
こちらも、新しい住まいの住所が分かったら、引越し2週間前には手続きするようにして下さい。
ちなみに、私が住んでいる地域では、30日前から受けて付けてくれていました。
また、転出届は郵送による手続きも可能です。
各手続き方法は、お住いの地域によって違う場合もありますので、あなたの地域を管轄している役所の公式HPで確認してみて下さい。
転出届や転入届は本人しか提出できない?
転出届も転入届も、本人でなくても提出できます。
ただし、委任状が必要になります。
委任状は、役所の公式HPから印刷可能です。
事前に印刷して必要事項を記入し、押印をして代理人に渡しておきましょう。
・署名、押印した委任状
・代理人の本人確認書類(運転免許証・パスポート)
・代理人の印鑑
本人確認書類は、写真が入った書類でないと認められない場合が多いです。
運転免許証、パスポート以外にもマイナンバーカードでも問題ありません。
不安なようであれば、役所に事前に電話で確認しておくと安心ですよ。
転出届や転入届を出すために必要なもの
それでは、届出に必要な書類を確認しておきましょう。
どちらの提出も、引越し予定日から2週間前後に済ませておいて下さいね。
まずは、新しい住所が確認できたら、下記の書類を持って、引越し前に役所に転出届を提出し、転出証明書を発行してもらいます。
・本人確認書類(運転免許証・パスポートなど)
・印鑑
引越しが終わったら、下記の書類と一緒に、忘れないうちに転入届を役所に提出しておきましょう。
・転出証明書
・本人確認書類(運転免許証・パスポートなど)
・印鑑
これで、住民登録は完了です。
それと、私の経験では、転入届の提出のついでに「住民票の写し」も発行しもらった方が楽です。
なぜなら、銀行口座の住所変更や、運転免許証の住所変更など、他の手続きで住民票の提出を求められる事が多いからです。何度も役所に足を運ばずに済むので、必要な場合は必ずもらっておきましょう。
ちなみに、写真付きのマイナンバーカードを持っている場合は、転出証明書なしで転入届の提出ができます。ぜひ、利用してみて下さいね。
引っ越し前後の役所関係の手続きまとめ
世帯状況によっては、役所関係の手続きは転出届や転入届以外にも必要になります。
あなたが該当していないか、念のため確認しておきましょう。
・マイナンバー
マイナンバーカードもしくは通知カードの住所変更も必要です。
転入届の提出をしたからと言って、マイナンバーも自動的に住所変更してくれません。
面倒ではありますが、転入届の提出と一緒にマイナンバーの住所変更も済ませておきましょう。
受付で、カードを一緒に提出すれば手続きをしてくれるはずです。
・印鑑登録
前の住所で印鑑登録している場合は、抹消手続きをしておきましょう。
役所によっては、転出届を提出しただけで抹消手続きをしてくれる場合もありますが、なかには、印鑑登録証も提出しないと受け付けてくれない場合があります。
ですので、事前に必要かどうか役所に電話で確認しておくか、印鑑登録証と実印を持って抹消手続きをするようにして下さい。
そして、引越し先で新たに印鑑登録しておきましょう。
・国民健康保険
会社勤めであれば必要ありませんが、国民健康保険に加入している場合は、他の市区町村から引っ越してきた場合、住所変更の手続きが必要です。
前の住所で「国民健康保険の資格喪失手続き」をしたあと、引越し先の役所で「国民健康保険の加入手続き」をしておきましょう。
・国民年金
こちらも厚生年金に加入している場合は必要ありませんが、国民年金第1号被保険者(自営業もしくは学生などが対象)に加入している場合は、住所変更手続きが必要になります。
国民年金手帳をもって、引越し先の役所で手続きを済ませておきましょう。
・犬の登録
犬を飼っている場合は、ペットの登録手続きも必要です。
前の住所での役所もしくは保健所で「登録事項変更届」を提出し「鑑札」をもらいます。
引越し先の役所で、鑑札・予防注射済票・印鑑を持って手続きしておきましょう。
他にも、お子様や介護している人がいる場合は、児童手当や転園手続き、介護保険や後期高齢者医療費助成などの手続きも必要になります。
役所によって手続き方法が違いますので、事前に確認しておくと安心です。
同じ市区町村内での引っ越しであれば「転居届」となり、手続きも簡単です。
でも、他の市区町村から引っ越してきた場合は、前の住所と今の住所の往復は面倒です。
二度手間にならないように、事前に確認して準備しておくようにしましょう。
もし、届出を忘れてしまった場合でも、慌てず役所に相談してみましょう。
過料は、罰金とは違って刑罰ではないので、大抵は過料をとる事なく親切に対応してくれるはずです。
あなたも新しい街の一員として、気持ちよく生活するためにも、早めの手続きを心掛けてみて下さいね。